10人が本棚に入れています
本棚に追加
3日後
ジョンにご飯を持って行く僕
「ジョン ご飯食べれる?」
ジョンは顔を上げない
ヒィ~ヒィ~と苦しい
息づかいも聞こえない
「ジョン ジョン」と何度も
ジョンを呼び身体を揺するが
ジョンは反応しない
みるみる僕の目からは涙が
滝のように流れジョンに
抱きついたまま泣きじゃくった
どのぐらい泣いたのだろう…
暫くして立ち上がり
父ちゃんのとこへ行った
「父ちゃん
ジョン死んじゃったぁ…」
泣いても泣いても涙は止まらず
父ちゃんは
「ジョンのお葬式は父ちゃんが
するからお前は家の中にいろ」
と言った
だけど
「最後だから僕も一緒にする」
と言うと
父ちゃんは「ン~」と言って
泣いてる僕の手を引いて
ジョンの元へと向かった
父ちゃんは納屋から古くなった
毛布と麻袋を持ってきた
ジョンを抱え毛布の上に乗せた
母ちゃんはジョンのご飯を供え
その脇に線香を置いた
僕は何度も何度も
ジョンを撫でた
腫れ上がったとこも
毛の抜けたとこも
さすってあげた
どんなに涙をながしても
涙は止まらない……
最初のコメントを投稿しよう!