10人が本棚に入れています
本棚に追加
/119ページ
……やがて夜が明けた
出火先の家は全焼したが
必死の消化活動のおかげで
隣家の壁を焦がしただけで
鎮火した
ガヤガヤと騒がしい人の声で
目が覚めた僕は畑の真ん中で
お座りをしたジョンの背中に
寝間着の帯でグルグル巻きに
された状態でポツンと
置かれていた
眠い目をこすりながらあたりを
見回すと近所の人達が家財道具
を家に運び込んでる光景だった
この時にあちこちの家で
自分の家の家財道具じゃない
ものと入れ替わったらしく…
僕の家でも今まで見たことの
ない食器やタンスがなんの
疑問も持たないように
使われている
交換するのが面倒くさいから
なのか田舎だからなのか……
その後ずーとその食器やタンス
は我がもの顔で居座っている
( ̄ー ̄)フンッ
最初のコメントを投稿しよう!