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「実は……俺達の母親は居ないんだ………俺が10歳になった誕生日に俺と真莉を捨てて新しい男と出て行っちまった……
まぁ……毎日仕事もせずに酒ばっかり呑んでる親父に飽き飽きしてたんだろ……
……妻が出て行ったってのにクソ親父は酒ばかり呑んでてな……生活費は母親が残してくれて行った貯金がかなりあったから……無事俺達は中学・高校と進めた……そして俺は無事高校を卒業して小さい物流会社に勤めた……
そして……ある日事件は起きた……………
俺が仕事から帰ってくると………」
「真莉?平気か??」と籐吾は話を止め真莉を見つめた
「……兄貴……ギュッってして……」
「…真莉…ほら……」
と自分が座ってる椅子をずらしポンポンと膝を叩いた
「……ウン……」
と真莉立ち上がり籐吾の膝の上に座った
真莉をギュッと抱きしめた
「…真莉…話続けていいか?」
「……いいよ」
「んじゃ続けるぞ?」
と籐吾は話を再開した
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