出雲家……両親

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「俺が仕事から帰って来て玄関を開けたら 真莉が飛びついて来て 真莉の服は乱れていた 聞けば …クソ親父に性的暴行 つまり……レイプ…… をされかけたみたいで… 真莉は俺が玄関を開ける音を聞いてクソ親父から必死に逃げたらしい…… 俺はその日の内に真莉を連れて家を出た そしてその街から離れ今のこの街雲雀市に引っ越した 母親が残してくれた金を使い切って オートロック付きのマンションを借りそして少しでも真莉の近くに居られるように仕事を辞めてフリーターになった フリーターは自由が利くからね ……けどいつあの野郎が真莉に近づくか分からないから毎日真莉の送り迎えをした……んで今の生活になったわけ……」 と籐吾が話終わるといつの間にか真莉は籐吾の膝の上でスヤスヤと眠っていた 「……真莉は……そんな事ちっとも感じさせないくらい明るいよ……」と花は涙を流しながら言った 「……………………………………じゃあこうしたらどうかしら……この家に住み込みで働くってのは?そこら辺のオートロックマンションよりかはここの屋敷のセキュリティはいいわよ?……」と澪達の母はポンと胸を叩いた 「え……でもご迷惑じゃ……」 「大丈夫よ……私たちは神埼財閥よ!一人や二人を養う事なんて軽いわよ」とまた胸をポンと叩いた 「………籐吾様と一緒に暮らす………」 「……………籐吾といつも一緒……」 「……………………お世話になります………いろいろとご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願いします」と籐吾は頭を下げた 「やった~」澪と花は二人で喜んだ 「私の事は飛鳥って呼んでね」 と澪達の母親は言った 「今日はもう遅いから泊まっていったら?ね?いいでしょうお母さん??」と澪は籐吾の手を握って言った 「…飛鳥さんがよければ俺達は泊まってもいいけど」 「……いいが誰の部屋に泊まるんだ?澪?花?それとも……私の部屋か?」 争いの予感が……
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