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口には出さなかったが、この時点で京子は主導権を完全に握っていたのだ。
選択肢が沢山あるようで一つしかない誘導尋問。
さくらの気持ちを最重視しているかのような会話で繰り広げる。
簡潔に言えば、マインドコントロールのようなものだ。
女の子が好きそうな隠れ家的パスタ屋でおよそ40分。
京子とさくらは、運ばれてきた食後のコーヒーやケーキをほお張りながら、プライベートの話を無邪気にしていた。
『風俗に興味はあるけど勇気がないって子が多いよ。途中経過で色々言ってても、結局金に流される。
同性だから安心って思われるのは凄く嬉しいけど、私も仕事だからね。
言い方悪いけど、(関わったら)必ず夜に落とすよ。』
巣張って待ち構えてる蜘蛛みたいな女でしょ、とニッコリ笑って京子はさくらを引き連れ、繁華街に去って行った。
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