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『北川さん、お疲れ様です』
とある雑居ビルに店舗として入っている、風俗店Mに京子とさくらはいた。
風俗店と言っても、マッサージなどを売りとしているエステ店だ。
30代後半の、少しがたいの良い、いかにも『おじさん』がM店の店長、北川だ。
北川とは、上司に当たるが京子が入社以来、可愛がって貰っている間柄だ。
『少し、見学させて貰ってもいいですか?』
さくらの不安げな様子を汲み取ったのか、北川とアイコンタクトで話す。
『うん、待合いと1号室空いてるよ』
北川がさくらににっこり笑いかけた。
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