第一章

3/4
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
山本和仁。その名前が頭に浮かんだ。 聞いた事の有る名前だ。 しかし、それが自分かどうなのかは判断がつかない。 ふと、付けっぱなしのテレビに目をやる。 小綺麗な女性アナウンサーが張り付けたような笑顔で喋っている。 「こちらは今人気沸騰中のアイドル、山本和仁さんです!いやぁ恰好良いですねぇ~!山本さんは現在出演中のドラマの中で…」 どうやらアイドルの名前が頭に浮かんだだけらしい。 しかし、他人の名前は思い出せるというのに自分の名前が出てこないというのはかなりの重症のようだ。 俺は……。 選択肢 1⃣:やめだ、やめ。もう一度寝たら思い出すだろう。 2⃣:そうだ、部屋を探してみれば何か分かるかもしれない。 3⃣:やっぱり俺は和住泰明に違いない!
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!