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「深い声」
僕の名前を呼ぶ君の声
助けを呼ぶ声
愛を囁く声
繰り越し名前を…
恋愛中ならば甘い幻想だ
だけど今や
哀しみとも言えなくなったな
背中から胸に透過するような
透明な長い腕に
心を直に触られているような
ああ…わかる…言葉が薄れていく…面白くなくなって…フラれる直前みたいな
君の絵を書きたいな
『内なる心』
真鍮の縛鎖(バインドリング)に輝く亀裂から白い旗真直ぐ伸びる旗織物が
内部から蒸気が走り
解き放たれる
何もなくていいし
愛されなくても
人一人生きていけるでしょう?
そりゃあTVドラマみたいな素敵な恋がしたいけど
実際は結構大変じゃない?
二人いれば暗黙の内に義務や責任が出てくるもの
でも一人なら自由で楽でしょう
だけどさ…
鎖から解放されても
思い出のような愛情のような
未練
煩悩
貪欲
表現できない微妙
後ろから知らないやつに名前呼ばれたって振向きはしないさ
理解できない物事には人は恐れるか
見なかったことにするか
私は見に行こうと思う
熱い思いではない
諦めきった切断でもない
声の裏側に潜む
ディープボイスを
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