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「永遠の初夜」
黄道宮を抜けて
黒曜石を亡くして
アクアマリンが消えて
あの日も雨ふってた
目を開くと
憧れの少女が眠っていた
彼女の髪の匂いをかいで再び眠って
起きると少し光が射すようで
少しは眠れた?
ああ…大分夢を見ていたようだ
素敵な夢さ
天使が俺のために歌ってくれる夢
まるで彫像のように美しい女性が腹を痛めて歌ってくれた
とても優しい歌だった
いい夢を見た…
ありがとう…
僕は再び少女を抱いた
つむじにキスしながら語りかける
わかったのは
永遠の初夜
部屋の天井は大銀河
宝石箱をぶちまけたような美のインフレ
誕生石をすぐ見つけられるような宇宙(そら)
部屋の床下は大海原
シルバークロスが無数に突き刺さる光輝く生命の古里
君とするときは永遠に初めてだと思う
羽毛のフワフワした巣に身を埋めながら
黄道宮を見上げて
星を詠んだ
『秘める椿のあはれ』
散りぬる花を
分かつおみなごは
焼ける想いに
震える椿の花弁
空にふつる星を
高々と眺め
隠す星の霜
巨岩に鎖
魔獣の生贄として
波に晒されるようである
丸くて白い肩を抱きながら再び眠りに堕落する
孤独な観念の
永遠なる初夜の中
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