沖田総司の1日

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土方が勢いよく沖田の部屋の襖をスパーンと開け放つ。 「総 司 !!」 沖田はちょうど刀の手入れをしていた所で、突然の来客に一瞬驚いた顔を見せた。 が、それはすぐににこやかな笑みに変わる。 「あ、おはようトッシー」 「『あ、おはよう』じゃねぇよ!!!コレ書いたのてめぇだな?!!」 そう言って土方は自分の額を指差す。 そこにはたった一言“肉”の文字。 「そうだけど?」 「『そうだけど?』じゃねぇっつってんだよ!!」 「何々朝から痴話喧嘩?」 「うるさいんだけど」 「外でやれ外で」 「敬助、槍持ってこい」 「総司こんな奴相手にせんといた方がええ」 と、言い合いしている土方と沖田の声がでかすぎたのか、近藤・永倉・原田・藤堂・山南が、あくびやら伸びやらをしながら沖田の部屋の襖をくぐった。 .
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