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「たかだか額に“肉”と書かれただけで、何をそんなに怒る必要があるんだ」
沖田は近藤の後ろに隠れ、ひょっこりと顔を出して土方を見る。
「このクソガキ、俺の事まったくわかっちゃいねぇ」
「わかりたくもねぇよ」
土方は盛大にため息をついて、語りだした。
沖田の一言を軽く流した土方は話を続ける。
「額に“肉”と書いた後の俺の反応を理解してねぇ」
「毎朝刀持って追い回されてるって」
一言一言に突っ込みを入れる沖田の口を近藤が手で押さえる。
「ったく何年の付き合いだと思ってるんだ」
しまいにゃ地団駄まで踏み始める土方に、近藤は本当に呆れ、優しく問いかける。
「で、結局お前は何が言いたいんだ?」
土方はバッと顔を上げ、不満そうな顔で、こう答えた。
「“筋”の文字が無ぇ!!」
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