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あれから数分。
土方は無事家に到着していた。
大きな包袋を抱えて。
「帰ったぞ─」
「「「お帰り─」」」
「遅かったなあ」
「………」
中から聞こえた思わぬ声の多さに、土方は家の引き戸を開けたまましばらく佇むと、静かに戸を閉めた。
「トッシー?!!」
「ちょ!待て待て!;;」
「入って!お願いだから入って!」
「どんな反応してんだお前は」
土方のその反応に、中に居た四人、沖田・藤堂・原田・近藤は慌てて扉を開け、土方を部屋に引っ張り込む。
「何でお前らがここにいるんだ。玄武はどうした?つか帰れ」
土方はちゃぶ台の上に、例の大きな包袋を置いた。
そして四人をシッシッと追いやる。
「悪かったよ土方!だからそんな怒るな!な?」
近藤がパンッと手を合わせて謝る。
「……仕方ねぇ。今日は許してやるよ」
「おぉ─!なんと珍しい!あの鬼の副長トッシーが一発で許した…!」
「明日は雪でも降るか?!!」
「俺寒いの苦手!!」
上から沖田、原田、藤堂。
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