9人が本棚に入れています
本棚に追加
アクビをしながら階段に続く廊下を歩く。
まだ話し声も聞こえてくる。
(起きてる人いるんだなぁ…)
するとまた
ギシッ ギシッ
足音が聞こえた。
(あれ?誰かいる?)
しかし姿は見えない。
階段の下でキョロキョロしていると、その足音は立ち止まるジャックを追い越し階段をゆっくり、ゆっくり上がっていった。
ギシッ…
ギシッ…
ギシッ…
ジャックは怖くなりその場で立ち尽くすしか出来なかった。
目を逸らせばよかったのに…
何故か目が剃らせなくて…
見てしまったのだ…
『膝から下』だけの足が二本、階段を上っていくのを…。
あれが誰の足だったのかはわからないが、今でも暗い階段を下から見上げるのが怖くてたまらないのだ。
またあの足が見えそうで…
今度はこっちに向かって降りてきそうで…。
最初のコメントを投稿しよう!