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暗闇の中に白いロングコートを着た人のシルエットが浮かぶ…
(あ…お母さんだ…)
仕事を終えた母が立っていると思った。
犬がけたたましく吠え続ける。
「ﾑｯｸ…ｳﾙｻｲよ…」
ｼﾞｬｯｸは犬が吠える理由も深く考えず、再び眠ろうとした。
寒気がして布団の中で丸まった時ふとある疑問が頭をよぎる…
あれ？
うちのお母さんショートヘアーだ…
さっきの人…
ロングヘアーだった！
ｼﾞｬｯｸは急に怖くなって、布団の中に完全に隠れた。
(あのﾋﾄ白いロングコート着てた…お母さんは黒いコート着てたﾊｽﾞだ…じゃあ…あれは…誰!?)
何分そうして震えていたかはわからない…
気がつけば犬も吠えるのを止め、ｼﾞｬｯｸに寄り添って眠っていた。
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