駆け上がる足

3/4
前へ
/29ページ
次へ
ジャックはその晩眠れなかった。 いや、眠る気がなかった。 親戚の子供達が集まっていたので、寝る間も惜しんでお喋りしていたのだ。 ボチボチ起きてる人もいなくなり、ジャックもだんだん眠くなってきた。 お母さんの布団に潜り込み寝ようとしていた時。 ギシッ ギシッ 誰かが部屋の前を通り過ぎ、階段を降りていった。 ジャックはさほど気にしていなかった。 しばらくウトウトしていたらおトイレに行きたくなってきた。 布団を再び抜け出し1階にあるおトイレまで小走りで向かう。 用を足し終え手を洗っているとまた足音が聞こえる。 (親戚の誰かかな…) そう思っていた。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加