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木々の間から柔らかい太陽の光が降り注ぐ。
鳥達もまるで今日の日を祝うようにさえずっている。
"アルメリア王国"
美しく豊かで自然の溢れる大国。
王は温厚で王宮もいつものどかな時間が流れている。
しかし今日は、そんなのどかさとは打って変わり、侍女達が慌ただしく王宮の広い廊下を走り回っていた。
「陛下!国王陛下!」
勢いよく入室してきた侍女を咎めもせず、彼はゆっくりと振り返った。
国王と呼ばれた男は、まだ若さの残る優しげな風貌をしていた。
いつも微笑みを絶やさない彼の口元は緊張に引き締まっている。
「お生まれになりました!第一王女様ご誕生でございます!」
侍女からの報告にアルメリア国王は安堵したように微笑むと、そのまま早足で部屋から出て行った。
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