赤い月

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体を小さくして出来るだけ体温が逃げないようにする。   「なんだかいやらしいな」 「はい?」 「その仕草…その気が無くてもそそられる」 冷たい指が僕の首筋に流れる。 その冷たさとぞくぞくする感覚に変な吐息が漏れる。   「…っ…」 「後はこれだけか…」   吐息が漏れそうになるのを必死に堪えていると、気を良くしたようなユーリの声が聞こえて、首をなぞっていた指がゆるゆると上に上がってきて…     あと晒していないのは…               包帯で隠した顔の左半分だけ…
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