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「貴方が誇り高きオオカミ…ハクト様ですか。私は天神と申します。以後お見知り置きを」
集落を離れたハクト達に接触してきたのは、意外にもニンゲン族だった。
昔からいがみ合い憎み合っていたはずの両者だったが、今は事情が違う。
「……挨拶など不要。さっさと作戦を話せ」
『オオカミ族を滅する』…そのたった一つの目的のために、群から追い出された若いオオカミ達とニンゲンは手を組んだのだった。
一部、賛同せずに逃げていったオオカミもいたが…ハクトはそれを見逃した。
訳も分からず集落を追い出された恨み。
彼はただ、シラカミへの復讐だけを考えていた。
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