オオカミと狗。

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「あの犬っころのお陰で早く済んだな。まさかあんな森に隠れているなんて、馬鹿な道案内がいてくれて助かったよ」 「……昨日シラカミ様が殺されたそうだ。ああ、お前は立ち会ったのか…当然だよな」 「我らを殺して楽しいか?……ニンゲンの手先め」 「ハクト…シラカミ様のため、死ぬ前に一つ言っておきたい事がある」 「…………嘘だ。そんなの、嘘だと言ってくれ」 ……その日、沢山のオオカミがニンゲンに殺された。
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