第3章-光くんの誕生日③-

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何も言えなくなった私を見て、光はフッと笑った 悔しい… たまに私が余裕を見せても、最後は光が優位に立ってる… 「俺の全部を真歩にあげるから…」 光の全部…? 「俺を信じて?」 そう言って優しく私を見つめる 「うん…」 そうして私達は体を重ねた お互い初めてで、戸惑った部分もあったけど… 私は光を信じた… ただ愛しくて…幸せな時間… 最後に聞いた言葉… 夢中で本当に聞いたかどうかわからないけど… 「愛してる」 って光が呟いたと思う… 意識を手放す寸前だったから、私もというのを忘れた 馬鹿だなぁと思いながら瞼を閉じた
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