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その後、しばらくは特に何もなく、平凡な毎日を送っていた。
部活はソフトテニス部に入った。
運動は得意な方ではなくて、むしろ苦手だった。
どうしてテニスを選んだかというと、ただ単に憧れを抱いていただけだ。
あの女の子らしいミニスカートに。
早くユニフォームが着たい。試合にも出たい。
珍しく頑張って運動をした。心からテニスが楽しいと思っていた。
夏は3キロ走った後、炎天下の中で先生の話を必死に聞いた。
視界が段々ボヤけてくる。白く霞む…。
そして私は熱中症で倒れ、嘔吐した。
情けない思い出だ。でも負けず嫌いな私は、体を冷やして、その後の練習に参加した。
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