君についた嘘

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    「……すげ」     遠目から見るのと違い、間近で見るそれは存在感が強く、俺は感嘆な声を上げた。     それを携帯のカメラで撮ると帽子を深くかぶり直し、建物の中へと入って行った。     建物内はどこまでも白く、清潔感がある。けれど、ここまで白いと‘怖い’という感情が浮かんでくる。     どこが怖い?白い部屋ってだけじゃんって笑われるかもしれないけど、感覚……第六感で感じるとでも言うのかな。 非科学的だけど、これから起こる出来事に反応していたのかも。     受付をすませ、待合室のソファーに深く腰掛けた。    
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