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「…ある日、花の女神フローラの愛する妖精が、死んでしまいました。
フローラは、神々の前に亡骸を運び、その妖精を花の女王とも仰がれる、不死の花に変えて欲しいと、頼んだのです。
神々は、その妖精を薔薇の花に変えることにしました。
フローラは、薔薇に色を与えることにしましたが、青い色だけは、与えませんでした。
青は、死を意味する不吉な色だったからです。
…アーネスト様?
聞いているのですか?」
カリオペは、思い出したように、主人の方を振り返った。
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