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「依頼場所はX-153-JTか。またわかりにくい所を選んだな…。」
太平洋の上を1機の戦闘機らしきものが飛んでいた。
「さてと、今度の依頼はどんなのかな?」
中の人物は呑気に口笛を吹いている。
今日の海は穏やかだ。なにもかも受け止めてくれそうなくらいに。
日も程よく照っており、素晴らしい気候だ。
そうこうしているうちに目的地へと到着した。
そこには一人の老人が立っており、後ろに黒塗りの車があった。
戦闘機から降りたのはまだ16くらいの少年だった。
「依頼を請けてきたものだ。」
「お出でいただき、ありがとうございます。こちらへどうぞ。」
老人は少年を車の方へ案内した。
しかし少年は動こうとはしなかった。
不思議に思った老人は、
「どうなさられたのですか?」
といった。
しかし少年は老人を睨むと言った、
「じゃあその草むらで銃を構えている8人と、木の上で銃を構えている2名をどうにかしてもらおうか。」
すると老人は
「流石ですね。兵士には出て来るように言っておきます。」
「俺の実力を測るためか?」
「すみませんね、ご無礼をお詫び申し上げます。気分を悪くなされないでください。」
すると少年は、笑って言った。
「まぁいいだろう。」
「ありがとうございます。『最強の傭兵』の弟さん、いや、ロウナ・暁・ウミさん。」
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