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今度は小山くんがお店から出てくる
「何やってんの?……泣いてる?」
小山くん私の涙を指で拭う
「大丈夫…」
私がそのまま小山くんの横を通りすぎみんなの所へ戻ろうとすると腕を捕まれた
「俺っておせっかいかな?」
もう片手で頭をポリポリとかく小山くんの顔は何処か悲しそうだった
「違うの……」
そうじゃなくて…
そうじゃなくてー…
あたしの目からは
また涙が溢れた
「あたし…小山くんに悪い事しちゃった…っ…お風呂貸してくれたのに……優しくしてっ…くれたのに……あたし逃げた………ふっぇ…うっ…祐也に嫌われたくなかったの。小山くんに迷惑…か…かけたくなかったっの…」
「そっか……」
そう言って小山くんは私の頭をポンポンと撫でた
「落ちついたらみんなの所戻んな。俺、戻ってるね?」
そう言って小山くんは私にハンカチを差し出す
「あり…がっ…と…」
私はその場に立ち尽くした
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