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高校3年生、鳴澤涙(なるさわ なみだ)は悩んでいた。
彼氏の天宮白(あまみや はく)の好みの女性像は『可愛らしい女の子』と前日に聞かされたからだ。
第三者から見ればそのままで涙は充分可愛いのだが、そこは小説のキャラクター。自分の可憐さに気付いていないというかなりアブノーマルな性格なのだ。
涙は可愛らしい女の子にアドバイスを貰うためにある人物の元へと急いだ。
「あ、そこの可愛い君…って早!!ちょ、一緒に遊ば…って早いよ!!」
時速40kmくらいで(逃走気味)。
――ある人物家――
「貴方みたいに可愛らしくなるにはどうすればいいんですか!?」
「ケンカ売ってる涙?」
選ばれた相手は岩下優(いわした ゆう)。涙の出会った部門で可愛らしさならトップに出るのだ…ちなみに男性だが。
「じゃあどうして男なのにそんなにぷりちーウーマンなんですか?」
「プリティだプリティ!!つうかプリティじゃねぇしウーマンでもねぇ!!」
「じゃあどうしてそんなクリスマスキャロルなんですか?」
「懐かしいなぁおい!!昔そんな曲あったような…って今その単語必要ないから!!」
「じゃあ………えっと…」
「悩まんでいい!!」
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