第二章

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教室に戻ってきた俺は明らかに様子がおかしかったと思う。 「なぁ、何かあったの~?」 と昂が聞いてきたぐらいだ。 「別に、何も」 「ならいいけど~?」 無理矢理誤魔化したが、多分昂にはバレてるだろうな。 くそ、コイツ男のくせに女みたいに勘がいい。 ちなみにコイツに「女」は禁句だ。 何するかわかんねぇからな そこんとこは裕也も良く知ってるから絶対に口にしない。 てか、アイツは覚えてないのか………あの日のこと。 俺は一目みて分かったってのに。 だから、無理にでもマネージャーにさせるつもりだった。 アイツがサッカーを好きなのも知ってる。 だって俺はあの日………… お前に一目惚れしたくらいだからな。 あの日はすごく天気が良くて、サッカーの試合に出る俺らにとってもいい気候だった…―‐
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