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そして俺は早姫のSクラスに向かう。
「ねぇ、神尾さんいるかなぁ?」
俺に喋りかけられた女子たちはもう女とは思えないほど、叫ぶ。
「の、昂君っ!?………あ、神尾さんなら、あの窓側に………」
「ありがとっ!」
俺は得意の営業スマイルで女どもの前を通り過ぎる。
「早ー姫ちゃーん!」
「へ?昂先輩!?なんでここに…」
「えへっ!ね、早姫ちゃん、今日迷ったでしょ?」
「う゛っ、何で昂先輩そのこと知ってるんですかっ!!」
「内緒~!だからさ、俺がこの学校案内してあげようと思ってね~」
「本当ですか!?それならお願いします」
「任せてぇ!」
俺はそう言って案内のために教室を出た
この時、俺は早姫にこそっと会えばよかったと後悔するんだ…―‐
ヒソッ
「何で神尾さんが昂君と一緒に………?」
「理由は何であれ、許せませんわ…」
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