第二章

7/11

7060人が本棚に入れています
本棚に追加
/332ページ
そして俺は早姫のSクラスに向かう。 「ねぇ、神尾さんいるかなぁ?」 俺に喋りかけられた女子たちはもう女とは思えないほど、叫ぶ。 「の、昂君っ!?………あ、神尾さんなら、あの窓側に………」 「ありがとっ!」 俺は得意の営業スマイルで女どもの前を通り過ぎる。 「早ー姫ちゃーん!」 「へ?昂先輩!?なんでここに…」 「えへっ!ね、早姫ちゃん、今日迷ったでしょ?」 「う゛っ、何で昂先輩そのこと知ってるんですかっ!!」 「内緒~!だからさ、俺がこの学校案内してあげようと思ってね~」 「本当ですか!?それならお願いします」 「任せてぇ!」 俺はそう言って案内のために教室を出た この時、俺は早姫にこそっと会えばよかったと後悔するんだ…―‐ ヒソッ 「何で神尾さんが昂君と一緒に………?」 「理由は何であれ、許せませんわ…」
/332ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7060人が本棚に入れています
本棚に追加