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Hiroya's heart
「べ、別に何もありませんっ!」
嘘くさ。
今泣いてたくせに。
「………言えば?」
「は?裕也先輩に?」
つか、俺しかいないから。
「………そうだよ。」
すると神尾はゲッ、という顔した。
「えぇ~?言えって言われても、先輩喋らないじゃないですかぁ。」
だってめんどくせぇもん。
俺が楽しいと思うのはサッカーだけ。
あ、でも……アレも…
「……。」
俺が黙ってると………
ブチッ
どこかで何かが切れる音がした。
「裕也先輩!もっと喋ったらどうですか!?」
俺は驚きながらも
「…………何で?」
「何で?じゃないでしょう!!先輩の言葉、短すぎて伝わりませんっ!」
「………そうなのか?」
俺は今まで、そんなこと気にしなかったからな。
「そうですよっ!!せめて、主語と述語を入れてくださいっ!!………あたしはこれで失礼しますっ。」
早姫は呆れて、帰っていった。
一人にされた裕也は…―‐
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