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「…………何?」
「何っていうか、教室!1年Sクラスの教室教えて下さい!!」
「……こっち。」
と、言って早姫の腕をとって歩きだした。
早姫は案内してくれるんだとか、思ってた。
けど、先輩は見事に期待を裏切った。
目の前でいきなり先輩が立ち止まる
「?どうしたんですか?」
「………迷った。」
………は?今この人迷ったって言った!?
意味分かんないんですけど
「はぁあ!?迷っただって!?迷うんだったらはじめから案内なんてしないで下さいよっ!!」
「…………仕方ない。」
と、あたしの話を無視して、あたしの腕を持ったまま、再び歩きだした。
「ちょっと!どこ行くんですか!?」
「……教室。」
「何言ってんですか!?さっき、迷ったって………」
「…………俺らの。」
「何だ、先輩の教室か………って、意味分かんないですって!!」
あたしは少しパニックになっていた。
先輩は3年の教室に行き、
遼先輩を呼んだ。
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