第一章

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「…………何?」 「何っていうか、教室!1年Sクラスの教室教えて下さい!!」 「……こっち。」 と、言って早姫の腕をとって歩きだした。 早姫は案内してくれるんだとか、思ってた。 けど、先輩は見事に期待を裏切った。 目の前でいきなり先輩が立ち止まる 「?どうしたんですか?」 「………迷った。」 ………は?今この人迷ったって言った!? 意味分かんないんですけど 「はぁあ!?迷っただって!?迷うんだったらはじめから案内なんてしないで下さいよっ!!」 「…………仕方ない。」 と、あたしの話を無視して、あたしの腕を持ったまま、再び歩きだした。 「ちょっと!どこ行くんですか!?」 「……教室。」 「何言ってんですか!?さっき、迷ったって………」 「…………俺らの。」 「何だ、先輩の教室か………って、意味分かんないですって!!」 あたしは少しパニックになっていた。 先輩は3年の教室に行き、 遼先輩を呼んだ。
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