クロス

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窓をコンコンと軽く叩く。 そして夜中だから近所迷惑にならないように小声で囁いた。 「ナナ、開けろよ」 いつもだったらすぐに もぉ! 危ないじゃん! と怒りながら中に入れてくれた。 でも今日は全く開ける気配がない。 「ナナってば!開けろって」 するといきなりカーテンが開いて文字が書いてある紙が目に入った。 それは紛れも無く、見慣れた彼女の字体だった。
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