第一章 ~不幸~

8/11
前へ
/11ページ
次へ
「幕府に反抗したバカだ!!」 「一緒にいたら仲間だと思われるぞ!!」 「コイツの家、虫とカラスと血だらけなんだぜ」 「なに!?その白い髪!!」 「呪われてる!!」 否定出来ない。 近所の子供が、毎日闘王を殴りに来た。 汚い生ゴミや、カラスの死骸を家の中に投げてきた。 怒りが溜まった闘王は、この前のように、ダメ元で真っ赤な炎をイメージした。 子供達は、泣き叫びながら燃えていた。 すでに、闘王の心の中は、怒りと殺しの快感で染まっていた。 自分に与えられた不思議な力。 その力に溺れていた。 その頃から、反逆を企みはじめたのだった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加