最後に

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家族や彼女は、社長の挨拶に更に涙した。最後の最後まで、彼の死を訴え続け、彼の死を無駄にはしたくないとの思いが皆の胸を打った。 警備業。世の中で1番立場の弱い職業。業者からも見下され、一般からも見下され、言われるがままに、成す術もなく、耐える事しか出来ない職業。給料も安く、警備員1人の命の値段は、ン千円…普通に考えると、安い命です。 そんな仕事にも、信念を持って、従事した彼。いつ、死を迎えるか分からない仕事。社長の訴えが、1人でも多くの人の心に残る事を、私も念願しております。 彼…享年27歳。若過ぎた死。 彼の死を、皆さんも、決して無駄にはしないで下さい。
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