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病院へ到着し、すぐ部屋を確認した。ところが、受付から言われた言葉は
「その方は、今、霊安室で眠っておられます」
その時、上司の顔色が変わった。
霊安室へ向かうと、先に病院に来ていた社長が、涙を浮かべながら上司に話した
「即死だった。手の施しようがなかった」
と。上司は、失敗への怒りを忘れ、残念な気持ちが込み上げた。
上司は、霊安室に安らかに眠っている彼の顔を見つめた。彼との仕事を思い出していたに違いない。
そこへ、彼の家族も来た。社長と上司は初対面であった。家族に頭を下げ、社長と上司は霊安室を出た。その直後、家族の泣き叫ぶ声が響いた。
社長と上司はその叫び声を聞いてはいられなかった。そこへ、1人の女性がやって来た。どうやら、家族ではなさそうだ。
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