黒髪の少年

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「危ないっ!」 ステラの叫びに後ろを振り向くケニー。   もうダメだとステラが目を閉じた時である。   『キーーーーン!!!』   強烈な破裂音が森中にこだました。   何事かとステラが目を開くと 背筋をピンと張り気を失っているイャンクックの姿がそこにはあった。   大きな耳を持つイャンクック。獲物の位置を正確に捕らえる為に進化したこの耳は小さな音まで聞き分ける。しかし逆を言ってしまえば大きな音は更にに大きな音に拡張され、 イャンクックは普段聞くようなことのない爆音に意思を飛ばされてしまったのだ。
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