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「…ありがとう。部屋に戻るから」
「あぁ」
私は部屋に戻ると、
パパが買ってくれた鞄を、投げる様に床の上に置いてベッドに転がった。
天井を見てボーッとする。
横を見ると鞄が転がっていて、
棚には色んなブランド物の鞄が収まりきらないくらい溢れてる。
いつ買って貰ったかなんて忘れた……。
「綾香、ご飯よ」
「分かった」
家族皆が揃う食卓はやっぱり静かだ。
そんな中、上機嫌のパパが言った。
「綾香の結婚がまとまれば、我が家は安泰だな」
「そうね」
「東城さんの息子さんは、男前だそうだぞ?」
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