一晩の願い事

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ピピピッ!ピピピッ!ピピピッ! 大地「友里っ!?」 肩で息をしながらバッと起きた。 大地「なんだ夢か」 そうしていつもどうりの朝が…?? 大地「はっ8時ぃ~!?」慌てて支度をして家を出る。 普通人の大地には珍しい寝坊、そして学校までの全力疾走普段には無いことだった。 川をまたぐ橋を通り夢のことを思い出した。 大地「(橋の真ん中でキスをして友里と…)」 そんなことを考えていると 友里「ありがとう」 そんな声が聞こえたきがし、つい夢の場所で足を止めてしまう。 普段ならこんなことはしないだろう、しかし夢があまりにもリアルだった。こんな経験無かったからだ。 時計を見るとありえない時間だった。 大地「やばっ!?」 再び大地は走り出した。 8時40分学校に到着 先生に少し説教されたが普段が普通なだけにあまり怒られなかった。 今日は月曜日朝礼がある日だ。 いつもしんどいだけのだだの朝礼。 しかし今日は違っていた。 校長「今日は本当に悲しいお知らせがあります」なぜだか分からないけど他人ごとな気がしなかった。 校長「今日の朝方、ほんとついさっきのことです。病気のため長期休学中だった中野友里さんがお亡くなりになりました」 大地はその言葉を聞いてじっとはしていられなかった。 夢の中の人間だった友里が現実にいたのだ。 もしかしたら同じ名前の別人かもしれない だけど今は走るほか無かった。 学校を抜け出して夢の中で友里と帰った道を走る。 あの少女は夢であったのか。 川沿いを走ると橋が見えた。夢の中ではあの上で少女と別れた。橋の手前で大地は立ち止まった。荒れる息を抑えるため、初夏の空気を鼻で思い切り吸い込む。 夢ではなかった。 少女は目の前にいた。 長い髪が風に揺れて少女は以前より別人のように大人びて見えた。 大地「あのさ…」 大地は彼女に言いたいことがあったが具体的に何を言えばいいか分からなかった。
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