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王様は銀色で綺麗だった鎧を赤く染めました。
幸せを奪った者の血で。
王様は争いを好まない人でした。
でも、たくさんの兵士を殺しました。
斬って、斬って、斬って、斬って、斬って………もう、数えられないくらいの兵士を殺しました。
それは裏切った家臣を殺すため、王様は剣を振るい続けました。
王様はたった一夜で国を一つ滅ぼしてしまいました。
裏切った家臣も先ほど殺しました。
ただ、家臣の最後の一言がとても気になりました。
「貴様には何も救えない……何も救えないのだよ!!これは呪いだ!!!何も救えず、のたうち回るがいい!!!!そして知れ!!!!!貴様には孤独しかないということを!!!!!!!!!」
もう自分に守るものなど無いのに何を守れと言うのか。
そう思うより早く王様は眠たくなりました。
もう、空は朝焼けに染まっているというのに、王様は眠くて仕方がありません。
でも、もし夢の中で守りたい人がいたら。
それはとても幸せなことなのだろうと思い王様は眠りにつきました。
もう、二度と目覚めることない眠りに
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