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時は1012年 ―戦争中―
――ドンドン!
壊れた村の中を走った。
地面が崩れてて、何度も足を挫いたの。
お母さんが私の手を引っ張る。
後ろからは怖い人達が追いかけて来る。
私達、何かしたの?
何もしてないよ……なんで?
息がきれる。苦しいよ。
辛くなって空気を吸うと同時に空を見た。
空は雲一つない。綺麗な空。
青い青い空。私の瞳の様な……空。
その空の下で、
銃声や刃が弾き合う音。
鎧が歩く度にガシャガシャなる音。
お母さんと私はお家の中に隠れたの。
お父さんとやった隠れんぼと違って、凄い怖かったの。
――ドドドドッ
――ガシャガシャ…
「お母さん!!何処行くの!!」
「いい!貴方はそこを動いちゃ駄目よ!お母さんが帰ってくるまでそこで隠れてなさい!絶対外に出ちゃ駄目よ!!」
「お母さん!置いてかないで!」
「大丈夫、お母さん、すぐ帰ってくるから!貴方は誰か来ても静かに隠れてなさい!」
――スタタタ…
「イヤ!怖いよ!行かないで!お母さん!お母さん!おかあ……!!」
――ズダダダダダッ
――ズダダダダッ
「お母さん……?お母さん!!」
立とうとした次の瞬間
耳鳴りの様な爆音と共に地面が割れ
悲鳴と同時に建物が崩れるたの
私は怖くて目を瞑った
次に目を開いた時は……
お外は真っ赤に染まってた。
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