序章 プロローグ

4/4
前へ
/795ページ
次へ
1012年 大きな戦乱が起きた。 戦乱の原因は東の国の王妃が暗殺された。北の国から暗殺者が送られたのだ。 北の目的は東の王を暗殺し、 その後を攻め込み、国を制圧するつもりだったが……。 王妃が王をかばい、失敗に終わった。 暗殺者を捕らえ、拷問にかけて聞き出した結果、北の国の差し金と発覚。 そして…… 北の国と東の国の争いが始まった。 二つの国の争いは強烈だった。 町に火を点け、焼き払う。 刃で身体を貫き合う兵士。 一面は血の海。 人々の悲鳴。 絶望と言う言葉にふさわしい光景。 1013年 ―終戦― 戦乱は一年にもわたった。 多くの者が死に絶えた。 結果、北の国〔リガルド〕が勝利を手にした。 東の国の〔ガノン〕は敗北し、北の国の条件を飲むことになった。 条件とは? 1、 北の国と東の国の間に【防壁】を造る。 2、 国の輸出物を届ける、他国に重要な用がある以外は国の入可を許可はしない。 だが、重要かどうかは防壁の兵士が判断を降す。 と言う二つの条件を全国に発表した。反対する者は片っ端から殺された。 そして……終戦から1015年。 北と東の間に【防壁】の壁が出来た。 それにより、友達、兄弟、家族が北の国と東の国とバラバラに分れると言う悲劇が起きた。 戦争から生き残った人々はあの恐怖を忘れるこのない深い傷を心になった。 そして、亡くなった家族、兄弟、友人、恋人達に涙を流し、時に息詰まりながらも、鎮魂歌を歌い……幕を閉じた。         そして現在1024年。 北の国と東の国は平和に暮らしていた。 筈だった……。 そして、新たな物語は動き出す。          
/795ページ

最初のコメントを投稿しよう!

636人が本棚に入れています
本棚に追加