Jupitar Train

2/2
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
  汚れた人生 行き交う人々に舌打ちを    すればする程自分が嫌になって嫌いになった    好きに成れば成る程嫌われるのが怖くて好きになるのを辞めた    七月の夜明け前       ある日 君に貰った 木星行きの切符   片道しかない 零時発の列車の切符   馬鹿馬鹿しいと鼻で笑う友人   笑うなら笑えよ 信じる事は無料なんだから   お前らが信じないなら 俺が二倍信じるから         走る木星列車 煌めいて   汽笛鳴らせ 君に聴こえるまで   虹の線路を走ってく夢を乗せて   夢なら覚めないで欲しい     もう一度君を好きになれるまで       幸せな時間 木星まではもう少し   窓の外に広がる世界を見れば見るほど辛くなった   嬉しく成れば成る程覚めるのが怖くて喜ぶのを辞めた    到着の二時間前        ある日 君が言った 「木星に行きたいな」   行かせてあげようと虹の線路を造ったんだ   馬鹿馬鹿しいと呆れた顔の友人    言いたい事があるなら言えよ     君に喜んで欲しいから   お前らに造ったんじゃないから 離れて行くなよ         進む木星列車 輝いて   汽笛鳴らせ 君が笑ってくれるまで   虹の線路と走ってく 君への想い   夢なら覚めないで欲しい     もう一度君を好きと呼べるまで     格好悪い事が恥ずかしいんじゃない   好きだと言えないこの俺が恥ずかしいんだよ   こんなにも好きなのに         走る木星列車 煌めいて   汽笛鳴らせ 君が好きだから    嫌われるほど好きだから   虹の線路を走ってく 君だけを乗せて   夢なら覚めないで欲しい     もう一度君を好きと叫ぶから
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!