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汚れた人生 行き交う人々に舌打ちを
すればする程自分が嫌になって嫌いになった
好きに成れば成る程嫌われるのが怖くて好きになるのを辞めた
七月の夜明け前
ある日 君に貰った 木星行きの切符
片道しかない 零時発の列車の切符
馬鹿馬鹿しいと鼻で笑う友人
笑うなら笑えよ 信じる事は無料なんだから
お前らが信じないなら 俺が二倍信じるから
走る木星列車 煌めいて
汽笛鳴らせ 君に聴こえるまで
虹の線路を走ってく夢を乗せて
夢なら覚めないで欲しい
もう一度君を好きになれるまで
幸せな時間 木星まではもう少し
窓の外に広がる世界を見れば見るほど辛くなった
嬉しく成れば成る程覚めるのが怖くて喜ぶのを辞めた
到着の二時間前
ある日 君が言った 「木星に行きたいな」
行かせてあげようと虹の線路を造ったんだ
馬鹿馬鹿しいと呆れた顔の友人
言いたい事があるなら言えよ
君に喜んで欲しいから
お前らに造ったんじゃないから 離れて行くなよ
進む木星列車 輝いて
汽笛鳴らせ 君が笑ってくれるまで
虹の線路と走ってく 君への想い
夢なら覚めないで欲しい
もう一度君を好きと呼べるまで
格好悪い事が恥ずかしいんじゃない
好きだと言えないこの俺が恥ずかしいんだよ
こんなにも好きなのに
走る木星列車 煌めいて
汽笛鳴らせ 君が好きだから
嫌われるほど好きだから
虹の線路を走ってく 君だけを乗せて
夢なら覚めないで欲しい
もう一度君を好きと叫ぶから
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