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掻痒
2007年11月26日。夜🌃10時頃。
80才のお婆ちゃんが来院。
どこが悪いか聞いても答えない〓。正確に言うと、
そう、病気ではない。
背中が痒いのだ。孫の手や自分で掻くにも手が上がらない。
同居人はなく、孫や子供はアメリカに仕事の都合で、移住した。
ついて行かなかった。
亡くなるなら、日本と決めている。😃「うーん、分かった。いつでも来てください。」
可哀相だから、優しく、掻いてあげた。
お婆ちゃんは気持ちよさそうにして、帰って行った。院長は、それは治療ではない。
と言ったので、そんなことを引き受けたことを、すっかり怒られると思ったら、逆に院長は、「だから、掻いてあげていいから、お金は取るな。」と言われた。
お婆ちゃんは、それから数回来て、来なくなった。
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