それでも君が良いんだ

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『トト?どっか行く?』 『う…ん…』 『ねぇ?何かあった?』 『正人?』 『何?』 『私のお願い聞いて欲しいの…』 『何?』 『もぉ病院行かないで…』 『はぁ?俺は治したいんだよ!!何時違う人格出るか解らないんだ…トトだって嫌だろ?』 『私は…正人も大事だけど、いちごちゃん達も好き…』 『意味解んない…好きって何?』 『催眠療法で無理矢理過去を調べたって治るか解らないぢゃない…正人は正人…いちごちゃんだって一つの人格…』 トトが喋り終わらないうちに 『俺には理解出来ない…俺の記憶が無い間にトトは楽しい事してる…俺の存在は何…?』 『正人が居るから他の4人が居る…正人と出会えたのも、4人に出会えたのも、私にとっては嬉しい事なのに…無理矢理、その人格消す必要は在るの…?正人が多重人格であろうと何だろうと、それでも正人が良いのに…』 正人は何も言わずに部屋を出て行った…
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