3人が本棚に入れています
本棚に追加
男は椅子に座りながらそう言った。
それを見ていた先ほどのグラスを拭いていた男がアイスコーヒーを2つテーブルの上に置く。
「アイスコーヒーでよかったかい?ジェダ゙はこれでいいよな。」
「ジェットが入れてくれたインスタントコーヒーほど美味いコーヒーは無いからな。」
ジェットはそれを鼻で笑うとそそくさと店の奥へと戻っていった。
「遅くなったが、俺はジェダ。以後エースとの仲介に入らせてもらう。よろしくたのむ。さっそくだが依頼を聞こう。」
スカーは笑顔で頷くとその薄紅色の唇をひらいた。
「簡単な依頼ですわよ、この指輪をお母様の所まで運んでもらいたいだけです。」
左手の中指から指輪を外すとスカーはそれをジェダに差し出した。
指輪を受け取ったジェダは当然の如く、スカーに疑問点をぶつける。
「その場所と期日を教えてくれないか?」
最初のコメントを投稿しよう!