癌の闘病記

発見

家内は看護師に付き添われて，「ちょっと行ってくる」と手を上げ明るく言って手術室へ歩いていった。エレベーターまで見送り，一人個室の病室で小説を読みながら待った。そのときには，何事も無く手術が終わり，家内がベットに乗せられて帰ってくると信じていた。
周りが薄暗くなり，17時を過ぎたあたりで，看護師に「そろそろですかね～」なんて暇をもてあましたように聞きに行った。予定時間までもう少しあるからということで，再び部屋へ。
そして，しばらくして，看護師が部屋を覗いて，「医師からの説明があるそうです」とのこと。
？？ああ！，術後の説明ねｗと思って，看護師にその場所まで連れて行ってもらった。
手術室の隣にある部屋へ通された。看護師が，中にいる医師に，私が来たことを伝えると，しばらくして医師が出てきた。摘出したものを入れた容器を持って。