癌の闘病記

生と死

毎日，仕事が終わってから，病院に寄った。しばらくは個室だったが，どうにか歩けるようになり4人の大部屋に移った。大部屋の人は同じ婦人科がんの患者である。また，そのことで不安が増し，家内が泣いた。カーテンを閉めて一緒に泣いた。

大部屋の廊下を挟んで隣の部屋は，産科の病室だった。大きなお腹をしたもうすぐお母さんになる人が，嬉しそうに旦那さんと話をしているのが見える。つい１年半ほど前は，まさにその部屋にいた…。生と死が隣り合わせだった…。