友達

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『「ただいま~」』 「あれ?兄貴まだだね?」 『うん。お母さんも買い物かな?』 翔太とリビングのソファーにもたれながら、テーブルにあったクッキーを口の中に放り込む。 「うま♪母ちゃんのクッキーまじ上手いよな!」 『うん♪最高!』 テレビをつけてゴロゴロしてると、 「制服シワになるから着替えようぜ!」 …まるでお母さんのような翔太にちょっと笑える(笑) と言うのも、実は私達、お父さんをよく知らない。 私達が5歳くらいの時海外赴任になり、 家族で行くか悩んだけど、結局お父さんだけが行くことになった。 寂しいけど…翔太もお母さんもいるし… それに… 大好きな武(たける)兄ちゃんがいる…
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