第1章

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「おはよー」 そんな挨拶でにぎわう朝の教室。そんな中一人だけ机に覆いかぶさるように寝ている少年がいた。 ??「おい仁、起きろよ。先生来るぞ」 仁 「んー・・・なんだ和樹かよ。朝からうるさいなぁ」 和樹「"なんだ和樹か"じゃねえよ。せっかく起こしてやったのに」 仁 「わりぃわりぃ、寝ぼけてた…パンやるから許せよ」 そう言うとかばんの中からパンを出して和樹に渡す。 和樹「しかたねぇな、これで勘弁してやるよ」 そういうと自分の席に着く。ちょうど担任が来たのだ。 HRが始まると同時に仁は寝はじめた。 キーンコーンカーンコーン 起きると4時間目終了のチャイムだった。 和樹「おい帰るぞ」 仁 「なんでだよ!?今昼休みだろ!??」 和樹「やっぱ聞いてなかったか。今日は職員会議だから早いんだよ。昼から暇か!?遊び行こうぜ」 仁 「わりぃ今日は用事あんだわ」 和樹「『今日も』の間違いだろ。しかたねぇから帰るわ。じゃあな」 すると和樹は諦めたのか帰っていってしまった。
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