103人が本棚に入れています
本棚に追加
たんぽぽ「…何で泣いてるの?」
感情がない声でたんぽぽは呟くが…内心驚いていたみたいだ。
だけど、たんぽぽの優しさが…俺の涙を増やしていく。
無口で…人をさけていて、俺とよく似ているけど。
この子は…たんぽぽは、愛されていた。
鞄を見ればわかる。
いろんな人が彼女に送ったプレゼントが、たくさんついている。
彼女がここにいるのは、ただ…ここにいたいだけだから。
愛されているのに、彼女は俺を救った。
俺を、受け入れてくれた。
雷芽「………さぁな…」
精一杯、強がってみた。
…多分、彼女の優しさが涙の理由…なのかもしれないな?
もう、一人じゃない。
…一人じゃないんだ。
君がいるから。
最初のコメントを投稿しよう!