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彼は、今日も寂しく学校へ向かっていた。
金髪で自然と立った髪、そして…生まれつきの鋭い目付き。
あだ名は小さい頃から変わらず『ライオン』と呼ばれた。
本名は…確か『雷芽【らいが】』だったはずだけど。
俺は…普通に、ただ楽しく友達と毎日を過ごしたいだけ。
一人は嫌だ――なのに。
こんな俺を誰も愛してくれない。
みんなに怖がられて…避けられている毎日がずっと続いた。
家庭が“こんな”せいで、俺は不良みたいに育ってしまった。
本当は、おとなしく…地味でも良い――だから、普通に過ごしたい。
だけど叶わぬ夢。
俺が怖いから…
廊下歩くだけで皆、避ける。
それに、話しかけようとしてもみんな逃げる。
俺、実はすっごく寂しがりやなのに。
一人は…嫌なのに。
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